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▽ AS 長嶺 珠玉ED 感想

コルステ観に行く前にとりあえずやらなければ!と思って、2年間放置していた至誠館を1周終わらせました……。
やれば出来る自分。というわけで感想を。まだコルステを見ていないうちに書きました。(途中からは観劇後に書いてます)

 

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▽▽ 以下ネタバレです ▽▽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうネタバレ見てたし話の展開はわかってたんだけど、それでもファイナルのイベントは泣いた……。

恋愛面、人間面、どちらにおいても長嶺は自分を特別だと思ってくれる誰かが欲しかったのかなぁと思った。だから、かなでが自分の中で大きくなるに従って、かなでも自分のことを特別だと思ってると知った時に「好き」に変わったのかなぁと。
長嶺がかなでのことを、誰にでも愛想を振りまいて人たらしで……って言うたびに八木沢と重ねてるなぁって思った。

話が進むにつれて、長嶺は長嶺なりにいまの吹奏楽部を(潰すと言っているとはいえ)見続けていたし、なんとなくかなでが居なくても解決できることなのでは?と思ったけど、ファイナルのハルの「彼女が木星という曲でふたつの部活を繋ぎ止めていたんだ」ってのを聞いた時に、かなでが木星を選んだから、選んだからこそ、伊織のことがなかったにしろ、長嶺はきっと大会には観に来ていたし、至誠館の優勝を見届けてくれてはいたんだろうなと思った。ひねくれ者で、律儀な彼だからこそ、どんなに口では潰すだとかもう関係ないと吐いていたってあのメンバーの吹奏楽部のラストステージは見届けてくれてたと思う。

その曲は木星?のイベントから、なんでそんな曲持ってくるんだ喧嘩売ってるのか?って言うくせに、毎回木星で練習付き合ってくれるし、曲の解説もしてくれるところに、やつの面倒見の良さがにじみ出てて笑った。いまいち敵役になりきれてないところが良かったなあ。

八木沢先輩との関係だけど、この人は本当にどこまでもユキのことが好きなんだなあ〜って(笑)
ユキのことも好きだし、至誠館吹奏楽部が大好きなんだなって。
そうでなきゃユキのあんな今更な虫のいいお願いなんて聞かないよね…… どちらかというと八木沢党の私でさえそう思ってしまった。あのときは簡単に切り捨てたくせに(長嶺側から見て)。だからこそ、「(代奏は)君じゃなきゃダメなんだ」って言われた後の「その言葉、1年前に聞きたかったよ」って一言がすごく重かった。でもそれを言ったことで、彼の中で少しは過去が軽くなったんだろうなって思う。そうでなきゃ、高らかな音で演奏なんて出来ないよね。
長嶺の性格からして、あの時のメンバーでなきゃ意味がないんだって言いそうな気もするけど、全国優勝がかかってるわけだし代奏しなければ不戦勝で至誠館の名前がそれに残ってしまうわけだから、仕方ないかとも思ったり。

長嶺がブラバン部を作ったのも、吹奏楽部を大切に思ってるからっていうのが理由なら、もうふたつの部活の垣根なんてほぼなくなってるんじゃないかなって思った。
さすがにすぐは無理だとしても、江波あたりが折れれば来年にでも……うーん、でも新が焦っちゃダメですよって言ってたからやっぱり新の代あたりでかな。またきっとお互いの部活がひとつになって、演奏できる日が来るんじゃないかなあと思いました。

あとは、なんだかんだでみんな、あんだけの仕打ちをされても長嶺のことをいいやつだって思ってるあたりに、たとえ何があったって過去にあった、例えば伊織だったら長嶺に演奏を見てもらっていたことだとか、狩野先輩だったら練習していた姿や彼の演奏のことだとか、そういうことのほうが印象に残ってるんだろうなあ。
伊織に長嶺が、「(今まで練習してきたのに)悪いな、伊織。」みたいなことを言うんだけど、伊織は長嶺先輩との合奏(長嶺先輩とのホルン?だったかな」聴きたかったっていうのがほんとーに好きで。この夏ここまで頑張ってきてファイナルの出場権を勝ち取ったのは伊織なのに、絶対絶対あの場所で演奏したかったはずなのに、そんなふうに返せるのは本当に長嶺の音が好きだからなんだろうなあって(;_;)
狩野先輩も、1年前より上達してるんだから長嶺と同じステージに立って演奏してみたいって言ってたけど、それも、きっと自分は初心者で頑張ってて、でもレギュラーメンバーにはなれなくて、その立場から見ていたレギュラーメンバーが憧れだったんだろうな、だからこそそんな言葉が出てくるんだろうなって。でもやっぱり長嶺は上手いよ、って言えるところも狩野先輩らしい。
新だって結局のところ、長嶺の本質を見抜いていたし。
なんだ、長嶺だって愛されてるじゃんね(笑)

まあ、そんな感じで色々と思いました。
思ったよりもめんどくさくて拗らせてたけど、まあそれもしょうがない、八木沢雪広という存在がいる限り仕方のないことなんだよね(笑)
恋愛面においては、うーーーん、余裕のない年上って印象でした。お母さん同士公認の仲になるだろうし。良かったね!!

やっぱり感想の大半は八木沢先輩との関係になってしまうのでした。コルステの長嶺のほうが個人的には色々と思ったことがあったので、そのうち書きたい(ほぼTwitterに吐いたけど)

いつか、今度は部活とか至誠館とか、音楽の高みとか、そんなことは関係なく、かなでと木星を合わせたときみたいな、この人と音を重ねてとても楽しいって音楽を、八木沢先輩ともう一度重ねられるといいね。


▽▽ 追記 ▽▽
8/25の夜に長嶺を選ばなかった場合のファイナルの流れを見たんだけど、選ばないと他のブラバン部は応援に来てくれるのに長嶺は来てくれないんだね……。
最初にみたときはちょっと悲しかったけど、改めて考えてみるとたまらん。

かなでとの木星がなければ、来ないんだよね。彼は。
だって、それがなければ長嶺はブレないんだから。

「行かない」という選択肢が長嶺の信念の表れなんだと思った。あと、ブラバン部(しかも江波)は自分たちの意思で吹奏楽部のファイナルを見届けに来たわけじゃん。きっと長嶺にも行ってたと思う。でも、一緒に行かないで一人仙台に残ってる。
そして、ブラスバンド部員にはそれぞれの意思を優先させてるわけで。
もともと仲良しごっこしてたわけじゃないし、長嶺が全て!って感じで回ってたわけではないんだけど、そうなんだけど、勝手な印象としてそうやって部員の意思を尊重してるところとか、やっぱりみんなから慕われるところのひとつなんだろうなって思う。
(まあ、ブラバン部を立ちあげたときにだって吹奏楽部とどちらを選ぶかは、それぞれにゆだねてるんだと思うんだけど……)
ブラバン部(特に江波)が自主的に応援に来てくれたって言うのが個人的にはすごく衝撃的だったのです。
朝、寮の前でエールを送られるときも、江波は火積のこの夏の頑張りを知ってくれてた。大好きな八木沢先輩と、大好きな長嶺先輩と八木沢先輩の合奏が聞けなくなった原因の一部を作ったのは火積なのに。憎くて仕方ない相手なのに、その相手の頑張りを見ていてくれたんだなって。火積のことを見ていたかは分からないけど、音からもそれはわかること。学校や公園から聞こえてくる火積の音でそう思ったのかもしれない。音楽って、音楽をやっている者同士っていうのは本当に素敵(ここまでだいたい妄想です)
阿藤も目時も、ファイナルの演奏が終わった時、賞賛の言葉を送っていたし、やっぱりこの二人もどこかではユキと演奏したかったのかなってちょっと思った。去年のレギュラーメンバー。阿藤のセリフが胸打ちました。ユキの実力を認めているんだよね。

からの、祝賀会一連の中での長嶺の言葉。
「認めざるを得ないな、お前たちの信念の強さを。」という言葉。
長嶺はもうとっくに、吹奏楽部を認めていたのかも、なんて。
長嶺が吹奏楽部を潰そうと色々していたのも、いやがらせをしていたのも、それを乗り越えてもなお絶対に折れず、自分の信念を貫いて奇跡をやってのける吹奏楽部(八木沢)が見たかったからなのかなと。
あの時の選択を間違ってなかった、と心のどこかでは八木沢に言ってほしくなかったのかなって。八木沢自身があの選択を間違ってしまったと、後悔してしまったら、それこそふざけるなって感じだし、八木沢の選択もそうだけど、長嶺自身の気持ちや選択も間違ってなかったと思いたいがための一連のことだったのかなあ……。とか。本当のところはだれもわからないけれど、妄想が尽きません。

長嶺は、きっとこの先ユキを許すことはないと思うし、ていうかもはや許す許さないの問題ではないと思うんだけど、少しでもユキのことを親友としてみていた頃の気持ちでまた接することが出来る日が来るならいいなって思います。
火原先輩の言葉ではないけれど、仲間同士衝突してもまた手を取り合えるように……。
もちろん、ブラバン部と吹奏楽部も!
なんていうか、言いたいことは珠玉EDの感想と同じように、音楽の高みだとか至誠館だとか、そういうしがらみは全部とっぱらって、ただシンプルに、この人と音を重ねてとても楽しいって音楽を、大好きな八木沢先輩ともう一度重ねられるといいな。

おわり。